passyoo(パッショ)の日記

不安、うつ、抗うつ剤を克服した経験をつづったサイトです

不安に耐える力は、単なる”技術”である(抗うつ剤なしに不安を解消する方法21)

 

 

「自分のような弱い人間が」

 多々なる場面で、そう思うことがある。

 それが恐れに繋がり、あなたを苦しめる。

 


 しかし本当にそうなのだろうか?

 

 

 人間は、自分の心の免疫力や「強さ」を過小評価してしまう生き物なのだ。

 

 

 

 

○あなたは恐れを克服し続ける存在

 

 


 その苦しみや恐怖、不安。

 痛いほどに理解できる。

 
 どうしてこんなことがつづくのだろう。

 いつ、このトンネルから抜け出せるのだろう?


 と、苦しみに焦点を当て、出口はないのかというマイナス思考に陥ってゆく。

 

 

 しかし、心配はない。


 あなたの本質はもっと大きく、生命力は強いのだ。


 内面の恐怖と向き合いながら、あなたは日々生きている。


 これがどんなにすごいことだか、おわかりだろうか。

 

 

 

 それがどれほど辛いものであっても、あなたはなんやかんやで生きていて、

 さらに良い方法を模索しているのだ。

 

 

 あなたは強い人なのだ。

 

 

 


 自分がちっとも進歩していないように思えていても、

 その経験は必ずあなた自身を支える豊かな土壌や、

 しっかりとした基礎になる。

 

 

 あなたが回復し、いろいろな外界の課題と向き合ったとき、

 あの自分の内面と不器用ながらも戦い生きた日々があったから、

 私はこんなに強くなれたのだ、

 強さを鍛え上げられていたのだ、

 と実感する日が必ず来る。

 

 

 

だから、その日を、

 

楽しみにしていてほしい!

 

 

 

 


○選択の幅を狭める「まちがった自分像」

 

 

私ごとだが、仕事も人間関係もとてもうまくいっていたにも関わらず、
何故か精神的な状態がわるかったり、
苦しかったりすることが以前にあった。


なぜそうなったのか、という理由については、

当時はわからなかった。


しかし、精神的にひどい目にあって、
自分をふりかえり、ようやくわかった。

 


自分の中の強さを信じられなかったからだ。

自分には価値がないと思いこんでいたし、

他者の評価によってしかそれが証明できないと思っていた。

 

それで選択の幅を狭めていた。


その自分の「選択の仕方」が大きな原因だったと思う。

 

 

 

私は当時、

ダメな自分、人生に失敗した自分を払拭するために、

がむしゃらに頑張って、外的評価を得ようとした。

 


そしてそこを満たす環境を見つけ、没頭した。


毎日、幸せを感じた。


ようやく、あのダメな自分から脱獄できるのだ、そう感じていた。

 

 

人に評価される。

特別な存在である。

 

そういった承認欲求をどんどん満たしてくれる良い職場に出会えたのだ。

 


しかし、職場の人間は自分に依存し、

自分も職場に依存する、

そんな奇妙な相互関係ができあがってしまった。

 

 

私は息苦しさを感じた。
これが自分が目指していたものか?
と愕然とした。

 


そして、原因不明の精神および体調不良に襲われた。


これまで感じたことの無い、びっくりするような体の異変だった。


その職場に行くことすらままならなくなった。

 

 

どうしてなのだろう?

なぜなのだろう?

 


しかしいくら考えても理由はわからない。

 

 


その精神的な恐怖・不安と戦うために、

 

私は必死で対応し、工夫を凝らした。

 

 

 

そこでようやく人に頼れない、

 

自分で乗り越えなければならない課題が見えて来たのだ。

 

 


問題は、

自分が「過去のダメな自分」を払拭するためにしか、選択してこなかったこと。


それがすべての価値基準だったことが理由だ。


私は自分の価値を自らおとしめ、
選択の幅を狭めていたのだ。

 

つまりそれは、世界に対する「依存」なのだ。

 


社会の評価する人に「依存」する、

過去の不安や恐怖に「依存」する、

 

それらが無ければ、価値がグラつくのである。

 

 

 

 

 

○人間の心は本当はものすごく強い

 

 

しかし、この精神的な苦しみをどうにか乗り越えてゆく過程で、

 

私は自分が意外に強いことに気づいた。

 

もうだめだろう、という危機的な状況であっても、

 

結局、苦しいながらも生きていて、

 

どうにか乗り越えているのである。

 

 

 

これは、私が特別な存在だからではない。

 

 

人間はそもそも自分の精神力を過小評価する傾向にある。

 

 

 


どなたかのブログにかかれていたが、

 

「免疫軽視」という心の作用らしい。

 

 


精神的な耐力を、人間はどうしても低く見積もるのである。

 


しかし、人間は何十万年と生き続けてきた存在である。

 

さらにそのもっと前には強靭な生命体としての履歴がある。

 

 


精神力が強くないわけ、ないのである。

 

 

 


その乗り越える過程において、

私は自分の過去を改めて見つめ直した。

 

 

過去、15年間も不安に苦しみ、

閉ざされた世界で生きていたあの日々。

情けないと思っていたあの日々こそが、

自分の精神力の礎になっていることに気づいた。

 

 

 

あなたもそうかもしれないが、

 

どうしても問題から目を逸らせない時がある。

 

逃げられない事情なり、

 

手放せない理由なりがあったりする。

 

苦痛をともない、人生を無駄にするかもしれなくても、

 

あなたはそこに向き合っているわけである。

 

あなたは強さを培っているのだ。

 

 

 

 

15年も閉じ籠り抗うつ剤を飲んでいた日々は、

 

深刻に考えれば相当ヤバい状況だが、

 

一方で人生をかけたギャグとも云えよう。

 

そう考えると、

 

どこかで「なんとかなるさ」と思っていたふしもある。

 

 


長い間精神的に苦しむことを受け入れるということは、


超「ポジティブ」である、とも言える。

 

 


過去、「失敗だった」と思っていることは、本当は失敗などではない。

単なるパズルのピースなのである。

必ず、それを誇らしく思える日が来る。

自分の自信に繋がる時が来る。

 

 

 

その苦しい時に、逃れる手段がなくて、どうにか編み出した方法は、


自分に以下のことを、ひたすら「言い聞かせる」ことだった。

 

 

 

 


1未来は明るい

 

 

2自分自身が、統治者である

 

 

 


この二点である。

 

 


これらをタコのように何度も繰り返すのである。

 

タコのようにタコように、である。

 

 


潜在意識に刷り込むのだ。

 

 

 

 

1は読んだ通り、未来についてポジティブになるという思考を植え付ける方法であるが、

 

2について少し解説していこうと思う。

 

 


過去の不安や恐怖といった古い潜在意識によって、

自分の行動や感情が狭められている。

過去こうだったからというマイナスに偏ったものとして、

現実を把握している。

そのことに気づいた。

 

 

ということは、過去の古い恐れや不安が、

 

自分の行動と感情の上位にいる、ということである。

 

これらにパワーを完全に乗っ取られているのである。


この内面の状態に気づいた時、

 

私は愕然とした。

 

 

 

 

自分はダメである、という認識のもとで、

すべてを選び認知してきたのである。

 

 

しかし自分はダメである、という認識は、

 

徹底的に間違いであるのだ。

 

 

 

この間違った認識をただすために、

 

いっけん満たされたような境遇で仕事をしているのに、

 

不調に襲われたのだ、と気づいた。

 

 

なぜなら、この認識のもとで突っ走ってしまうのは、大変危険だからである。

 

どちらかがグラつけば、崩壊が待っている。

 

 


これは、ほんとうの幸福ではないのだ。

 

だから私は何度も唱えた。

 


”自分が自身の統治者である”

 


今の自分が、自分の頂点に居るのである。

 

これはゆるぎないものにしなければならない。

 

 

 


人生の頂点、

選択の頂点、

感情の頂点に居るのだ。

 

 

 

マイナスな感情がわきおこっても、それをすぐにチェックし、

 

これは統治者である自分が選ぶべきものか、

 

選ぶべき言葉か、ということを確認していく。


めんどくさいが、だんだんと慣れていく。

 

 

 

また不安や恐れが上位に来ても、
繰り返し唱えることによって、
しだいに強化されていく。

 

 


今の私も日々これの繰り返しである。

 

 強化されっぱなしである。 

 

 

 

本当は紙に書いて壁に貼り、


時々目に入るようにしたほうがよい。

 

 

 


超めんどくさいので、私はやらないが、

 

 

 

あなたはぜひやってくれ。

 

 

 

なんなら私の分も書いて送ってほしい。

 

 

 

 

ほんとうは自分にはとてつもない価値があり、


とても強く、


未来は輝いているかもしれない。


苦しんだ過去は、自分の確かな武器になっているかもしれない。

 

 

 

と、「かもしれない」を語尾につけると、

精神的な負荷が減り、刷り込みやすくなる。


しっかり自分に焼き付けるのである。

 

 

 


あなたが、今の自分によって、


感情を選び、価値を選び、行動を選ぶのである。

 

 

今すぐやるのだ。

 

 

1 あなたの今の感情を選びなさい。

 

2 あなたの価値を選びなさい。

 

3 あなたのすぐ先の行動を選びなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 


過去の潜在意識、社会的評価、社会的固定観念が、

”私”を支配することは正しくはない。

 


自分が自分の感情を選ぶのだ。

 

すぐにできなくても大丈夫。

 

 

 

 


繰り返せ!!! (`皿´)

 

 

 

 


あなたは自分の世界の王様なのだ。

 

それは絶対に変わらない。

 

 

 


犯罪やモラル上の間違いをおかしてはいけないが、


感情を選び、自分の価値を決める決定権は、

 

常に今の「自分」にある。

 

 

 


この今のあなた。

そのあなたが、自分の輝く未来を信じ、

すべての価値を決めるのである。

 

 

 

 

たじろいではならない。

 

 


この行為を、「勇敢さ」と云い、

 


「希望」というのだ。