passyoo(パッショ)の日記

不安、うつ、抗うつ剤を克服した経験をつづったサイトです

不安に耐える力は、単なる”技術”である(抗うつ剤なしに不安を解消する方法19ー3)

 

 

 19ー2につづいて、不安を解決する方法の具体例などを書く予定だったが、

それは20の記事に書くことにして、

今回はもっと感覚的にわかりやすく、

「なぜ苦しいのか」ということについて、

書いていこうと思う。

 

 

 


 傷つき、いつもそちらのほうへ考えが向かい、

 

 たとえようもなく苦しい。

 


 脱出口を探そうにも、どこにも見当たらなく、


 問題を解決しようにも、八方塞がり。

 


 どん底に突き落とされ、ただただ悲しい。

 

 

 

 

 

 あなたのその苦しんでいる心。

 

 そのなかにこそ、力”がある。

 

 

 

 

 

○「傷つく」ということは、真実の「愛」があるということ

 

 


 傷ついている人の心からは、たしかな尊さがにじみ出ている。

 

 


 実際、確かにそうである。

 

 


 あなたが傷ついたのも、

 苦しんでいるのも、

 愛情の大きさと深さが理由だった。

 

 


 それは自身に対する愛情かもしれないし、

 家族や親しい人などに向かう愛情かもしれない。

 

 

 

 愛することというのは、傷つくことだ。

 

 

 

 

 これは、「愛情」というものの生まれもった性質なのである。

 

 

 

 

 私もそのことがわかる直前まで、

 とてつもない罪悪感にもがき苦しんだ。

 傷つける行為をしたくなかったのに、

 自分の無力さによって、

 助けられなかった。

 


 自分が存在したり、何かをすることによって、

 また何かをできないことによって、

 誰かが苦しみ傷ついているのではないか。


 その罪悪感に、うちのめされていた。

 

 

 

 


○真実の愛とは、人間がもって生まれた崇高なもの

 

 

 


 では、苦しみから逃れるために、それを捨てるとしよう。

 

 それさえなければ苦しくもないし、傷つかない。

 

 そうやってみれば、どんなにか楽だろう?

 

 


 そして代わりに何を手に入れよう。

 代わりに何が欲しい?

 何でも手に入るとする。

 

 

 そうして自問自答する。

 

 苦痛を減らすために自問自答する。


 過去こうすれば良かったという後悔は、実働できないのでそれは無しにするが、

 

 いろいろ目新しい物について考えてみる。

 

 

 その問題から離れたときの自分の人生を描いてみる。

 

 旅をしようか、外国で生きようか。

 

 

 別の親友をつくろうか。

 

 

 別の家族をつくろうか。

 

 

 


 その問題を捨て去り、もう完全に無いものとして、

 

 どこかでしあわせに生きる人生を、思い描いてみる。

 

 

 


 ・・・・・・

 

 


 しかしあなたは、

 完全にその問題を、

 捨て去ることができるだろうか?

 

 

 

 

 忘れられる?

 

 

 


 あなたは、そこから離れられないのではないか?

 

 

 いちど、離れてしまっても、心のどこかでまた探し続けるのではないか。

 

 

 

 


 代わりなど無いのだ。

 

 

 

 

 

 私も苦痛にばかり目を向けてしまいがちだが、

 

 真実の愛、深い愛情には、

 

かけがえのないものが宿っている。

 

 

 


 あなたが本当に大切に思っているもの。

 あなたがほんとうに失いたくないもの。


 そこに鍵がある。

 

 


 あなたは、その対象の尊さを知っているのだ。

 

 その対象のかけがえのなさを知っているのだ。

 

 だからこそ、胸を痛める。

 

 

 


 では、その尊さとは何だろうか?

 

 

 

 

 対象が素晴らしいから?

 あるいは肉親だから?

 大切な恋人や、親友だから?

 

 

 この際だから、もっと掘り進めてみよう。

 

 あなたが人生について後悔しているとする。

 

 あなたは人生に失望した。

 

 

 

 なぜ、失望した?

 

 

 失敗したから?

 

 

 

 

 では私は質問します。

 

「失敗したら失望したのは、なぜですか?」

 


 あなたは考える。

 

 でも答えがでない。

 

 私が代わりに答える。

 

 

 

 

 あなたは、

 自分の人生を愛しているのだ。

 

 あなたは、

 自分を深く愛している。

 

 


 そして、まわりに居る人たち、
 

 過ごした日々を深く愛しているからこそ、

 

 そのものへの愛情に見あわないからと自分を責め、

 

 焼けるような苦痛と向き合っている。

 

 

 

 

 

○対象物のなかに、自分の尊さが映っている

 

 

 

 あなたが深く心をいためているもののなかに、

 

 あなたの尊さが映っている。

 

 

 それを大切と思う心、

 

 それを失いたくないと思う感情、

 

 あなたはそこに、世界のすべてと引き換えにしても惜しくないほどの価値を見出している。

 

 

 

 

 


 そんな風に感じるあなたは、

 

 

 

 間違いなく尊い人だ。

 

 

 

 

 苦痛に呑まれるタイプの私が云うのもなんだが、

 その苦痛よりも計り知れない恩恵、素晴らしいものを、あなたは得ているのだ。

 

 だからこそ、そこに真の価値を見出し、

 それを愛した。

 

 

 

 

 あなたは人生に失望した?

 

 


 それは、あなたが素晴らしくかけがえのない人だからだ。

 

 

 あなたの人生が、そのままの状態で、

 

 なにも成さない状態であっても、

 

 ほんとうは、素晴らしくかけがえがないという、

 

 その真実をわかっているからこそ、

 

 


 あなたは、ほんとうの価値を見出し、苦しんでいるのだ。

 

 

 

 

 

 
  何度でも何度でも云うが、

 

 


 あなたは素晴らしい人なのだ。

 

 


 その胸の苦しみが、知らせている。

 

 

 

 

 

 

 

 あなたは、苦しむことを選んだのだ。

 愛情を棄てなかった。

 それが、とてつもないほど、尊いものだからだ。

 

 

 


 あなたは逃げなかった。

 

 


 それは、真実の愛だ。

 

 

 

 


 その気高さが、

 

 

 あなたのほんとうの姿なのだ。

 

 

 

 

 

 

 あなたはヒーローなのだ。