passyoo(パッショ)の日記

不安、うつ、抗うつ剤を克服した経験をつづったサイトです

不安に耐える力は、単なる”技術”である(抗うつ剤なしに不安を解消する方法17ー1)

 

 

人間はよくもわるくも報酬を求める生き物である。

 

 


報酬とは、ようするに「快楽」である。


その快楽にも3種類ほどあると云われている。

 

 


①食欲や性欲などの動物的報酬。

 

②アルコール、ギャンブルなどの短期的報酬。

 

③人間的報酬。

 

 

 

①の欲求は生物的なものなので、満たされると去っていく。

 


②の短期的欲求には依存性がある。

依存すると、抜け出したいと思ってもなかなか抜け出せない。

依存性により、生活の質が落ちたりする。

私も短期的報酬に、はまりやすい性質があるが、

この短期的報酬には注意してほしい。

 


③は、ものごとを達成したり、

他者に何らかの働きかけを無償でした時に生じる、

高次の報酬と言われている。

 

人間は時間をかけて取り組んだものや、目的を自力で達成したとき、

または他者を助けることができたとき、

「嬉しい」、「しあわせだ」、

という高次の快楽を感じる社会的な生物なのだ。

 

 


抗うつ剤に頼らず、明るい生活を取り戻したい、と考えている人は多い。

 

私はこういうブログを開設したことにより、

 

そのことを、日々痛感している。

 

 

 

 

今回は、長文になるが(3部作)

 

 

不安に対処するためには、

 

 

③の人間的報酬をガンガン活用しよう(  ̄▽ ̄) !

 

 

という記事を書いていこうと思う。

 

 

 

 

 


○地獄のような不安と恐怖の、なつかしの日々

 


以前、「私が抗うつ剤をやめていった過程」の記事で書いたが、

 

ある非常に辛いきっかけがあって、

 

もう抗うつ剤に逃げる理由が完全に失われてしまった。

 


それによって、自分の状況にたいして目が覚めるようになった。

 

 


私はもうダメなのか?

 

完全に失敗してしまったのか?

 

 


自分の問題は、抗うつ剤では絶対に解消できないものだ、と、

 

ようやく認識できたのである。

 

地獄のような苦しみだった。

 

 

 

そしてもがくようにして、

いろいろ試行錯誤し、

今の状態までたどり着くことができた。

 

 

 

 

その結果、

 

私は、同じように苦しい思いをしている人に、

 

どうか絶望しないでください、

 

とどうしても伝えたくなった。

 

 

抜け道はあるのだということを、

 

体験した当事者として、

 

何らかの形で伝えていきたいと思うようになった。

 

 


なぜなら、私が同じように苦しんでいるとき、

 

 


そこから回復した人の記事を何度も何度も読んで、

 

 

とても救われたからだ。

 

 

 

 

○見えない心

 


前回の記事に書いたが、すこしまた事例を出したいと思う。

 

 

最近の話になるが、

 

ある高待遇の職場に勤務していて、

 

申し分はない状況のはずなのに、

 

原因不明の体調不良が起きてしまった。

 

 


朝の尋常ではない疲労感から始まり、

右手首が痛くてまわらなくなり、

肩凝りも笑ってすませられるような度合いでは無くなった。

通院するようになったのだが、

よくなるどころか、

とうとう腰痛まで出てきた。

 

 

 

 

せっかく、

 

「ロッキー1」の主題歌を背に、

 

社会にカムバックしたのに・・・

 

 

 

 

 

 

私は焦った。

 

 

なぜだろう? と首をひねる。

 

 

 

事業所の長(おさ)は、

 

私に厚待遇で接してくれる。

 


なにかチャレンジ性のある仕事も任せてくれて、

 

自分がそれまで逃げていた業務についても見つめ直し、

 

乗り越えるきっかけを、与えてくれた。

 


感謝してもしきれない。

 

 

 

しかし‥‥

 

 


この長が人間的にどうしても尊敬できなかった。

 

 

誰にでも欠点があることは、わかっていた。

 

それなのに、受け入れられなかったのだ。

 

 


私には、いろいろ手厚くしてくれるのが、

 

私のような外部の人間より、

 

まずは正社員で入社した若手君に、

 

いろんな指導をするべきなのでは、と強く感じた。

 

 

なぜなら、この若手君を、

お前はバカか、

こんなこともわからなかったのか、

などと長時間、叱責するようになりだしたからだ。

 


まるで苛めのようで、聞かされているほうも苦痛だった。

 

 


私は、なぜ長が立場の弱い人間を叱るのか、

 

彼の扁桃体に着目して考えてみた。

 

 

 

 

○承認欲求+短絡的報奨は、最悪のコラボ

 

 

叱っている長は、

 

自分が権力と経験を持っているというアピールをしたいのだ、と感じた。


承認欲求を満たしたいがための行動である、と感じたのだ。

 

 


やっているほうは、

 

快楽(短期的報奨)を味わえるのかもしれないが、

相手にされるほうは、迷惑である。

 

 

自分のほんとうの力量をアピールすべき場は、そこではないはずである。

 

もっと時間をかけて、もっとてこを入れる場面において、

 

長(おさ)たるもの、力を費やさなくてはならないのではないか。

 

 

 

そこから逃げて、

短絡的に承認欲求を満たそうとするから、

貴様たちは、いつまでたってもダメ野郎なのだ。

 

 

 

差別的発言をする議員の、心理構造とまったく同じ。

 

自身が成長するために力を使うのではなく、

 

自分より弱い者をおとしめて、容易に快楽を得ようとするのである。

 

 

 

彼らは、動物的な承認欲求の奴隷なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(17ー2につづく)