passyoo(パッショ)の日記

不安、うつ、抗うつ剤を克服した経験をつづったサイトです

私が抗うつ剤を止めていった過程 その3

いろいろやってみるが、不安の苦しさは消えない。

それで今度は、頭のなかで、

「困ったことは起こらない」

と唱えることにした。

 

これは宗教などではない。

 

近所の図書館に行って、なにか方法を探していたとき、

ある著名な方がその言葉を唱えていくうち、

うつが治っていったという経験談をのべているのを見つけたからだ。

たしかこの方は精神科医だったかと思う。

患者を観ているうちに、そのような手法を思い付き、

また自身もうつを患った時に、

「困ったことは起こらない」

と唱えたそうだ。

 

 

ようするに、これは、

最近よく聞かれるようになった、”アファメーション”というものだと思う。

 

何度も何度も、それこそ毎日毎日自分に言い聞かせることで、

その目標達成を格段に行いやすくするものだ。

 

人間は思い込みからできている。

 

自分の見た目にも自分自身騙されている。

自分が思った人間像をあてはめ、

そのように行動する。

 

ピシッとしたスーツを着れば、行動もふるまいも話し方も、

自然にピシッとするのと同じ。

休日にゆるっとしたカジュアルなものを着ていたら、

ゆるっとだらだらとリラックスして過ごす。

 

人間は自分に騙される生き物なのだ。

 

自身の認識を変えられれば、

自分の行動が変わる。

 

自分の行動を変えれば、

他者からの対応が変わる。

 

他者からの対応が変わっていくうち、

環境が変わっていく(または自身で変えていけるようになる)。

 

そうしていくうち、

不安にさいなまれ、臆病者でびくびくし、悲観的になっていた自分が、

もう過去のものになっていることにいつか気づく。

 

自分の感情が変わっていく。

 

 

そのためには、

自身への、そして世界への思い込みを変えるべく、

こつこつと言い聞かせるのだ。

明るい言葉、

未来がよくなる言葉、

自身が素晴らしい人間であるという言葉、

そんな言葉を、

脳に何度も何度も言い聞かせてやる。

 

 

そうすると、脳は感情に左右されずに、じわじわとそのように認識し、

自身の行動を変えていってくれる。

選択肢も変化する。

 

すると、やがて感情が変わる。

 

 

これは強力な魔術のようなものである。

 

 

 

 

あなたのしあわせを決めるのは、

金でも世界でもない。

他者でもない。

抗うつ剤でもない。

 

 

あなたの感情である。

 

 

唯一の鍵は、

あなたの感情だ。

 

 

そしてそれを変えられるのは、自分自身だけなのである。

 

 

こつこつと、

「すべてがうまくいく」

「私は完全に健康である」

「心配しなくても大丈夫」

 

などと自分にことあるごとに言い聞かせてみよう。

速効性は無い代わりに、

 

大変強力である。

 

たとえば、一年後、あなたは何度その言葉を唱えたことになるだろう。

何千回、何万回、何十万回?

 

結構めんどくさいし、薬の効果とは異なる。

 

 

 

しかし、

 

あなたの環境は確実に代わり、

 

 

その選択肢は確実に増えているはずである。

 

 

 

乗り越えていくことで、

あなたにはたしかな自信が生まれ、

少しずつ、ほんとうにやりたいことを探していけるようになる。

 

 

 

 

ほかにも不安を和らげていく方法を、

また少しずつ書き綴っていく。

 

 

 

つづく。

 

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