passyoo(パッショ)の日記

不安、うつ、抗うつ剤を克服した経験をつづったサイトです

私が抗うつ剤を止めていった過程 その1

1私の抗うつ剤を止めた過程は、正直おすすめはできない。

本音を言うとあまり披露したい話しではないけれど、

止めたいと思っている方の気持ちがいたいほどわかるので、

参考までに書いていこうと思った。

 

 

あることがきっかけで、どうしても止めたいと思った。

このままではいられない、そう思った。

 

以前にも薬を止めることをトライしたが、事情があり再開していた。

しかし今回はある事情により、

飲み続けるという自分の行為事態が、最大の苦痛となっていた。

もう到底続けられるものではなかった。

 

それまで通院していた病院に相談した。

減らすということにはすぐに賛成してくれて、実際に減薬された処方せんが出た。

しかし医者は完全に薬を止めようとする私の決断については

心配でもあったのか、

かなり渋っていた。

 

 

ここからのやりかたはおすすめできない。

しかしあくまでもこういう止め方もあるんだ、と参考までに。

 

私はこれくらい減らしていきます、と減らす量を自分で医者に伝えた。

医者もなんだかんだいっても、その通りにしてくれた。

 

止めると決めてから数ヵ月というかなり短い時間で、

薬をすべて止めた。

 

しばらくは、何の変化もなかった。

しかし約一ヶ月後、ある出来事があり、大きな不安と恐怖に襲われた。

 

「でもいやだ。飲みたくない。飲んだら後戻りだ。状況を解決しなくては、この状態はいつまでも続く」

そう思った。

不安と恐怖が薬の離脱作用なのか、出来事から誘因された心の状態なのか、

実際、今でもわからない。

 

必死であがく。

何かの病の時の痛みよりも苦しい。

罪悪感、自己否定、絶望、、、、思考が自分を苦しめる。

私は自分の行動を心底悔いた。

あの時、ああするべきではなかった。どうしてもっと早く気づかなかったのだろう。

回りのたちに比べて、自分はなんてバカなのだろう。

なぜ、あんなことが起きたのだろう。

これからどうなるのだろう?

 

社会生活をまともに送っていなかった。

私は重度のうつだと診断されていたのだ。

人と接することすらここ何年もまともにやっていない。

睡眠薬を飲み、午後に起きる生活。

悲しみに負け、また薬を飲む日々。

それなのに、自分はなにか特別な存在だとどこかで思っていた。

傲慢だった。

若さはすっかり失われ、やるべきことをやってこなかった人生のつけが、

迫ってくるような気がした。

 

このまま死んでいくのか?

残りを消化するように失望しながら?

愛する人に迷惑をかけてしまった。

ほんとうは、その人を、幸せにしたかったのに。

喜び一杯にしたかったのに。

逃げていた。逃げざるをえなかったけれど。

でも逃げて逃げて、逃げてしまった果てに見える景色が、

この世界。

 

この世界?

 

なにもしなければ、この灰色の失望まみれの世界が

ずっと続く。

老いていき、やがて死ぬ。

 

ほんとうにこれでいいのか?

 

 

 

嫌だ❗ 

嫌だ❗ 

 

 

私は自分を愛している。

そう思った。

そう思い知らされた。

 

 

私は自分を愛している。

そして家族を愛している。

 

 

家にいると怖くて苦しい。

家事をやろうにも、手順をひとつひとつ頭で反芻しなければできない。

この皿をまずこっちに持ってきて、それから右手で冷蔵庫を開けて、野菜をとって、

いや、皿を取る前にまず包丁をとらなきゃならない。それなのになんてバカなんだ。

 

といちいちこういう感じである。

 

そのつど、一挙手一投足に、自分でつっこみが入る。

なんて下手くそなんだ。こんなにいい加減で、こんな簡単なことすらめんどくさくなって、苦痛でいっぱいになって、なんてやつなんだ。

と延々責めていた。

それまで押さえつけていた罪悪感が表面に出てきたのだろう。

 

どうにかしなくてはと思い、

スポーツをするとストレス解消になると聞いていたので、

早朝走った。

朝だけではなく不安でのたうちまわりそうになるときは、とにかく走った。

二十分くらい走ると、疲れとともにかすかにフワッと心地よさの物質みたいなものが、感じられた。

かすかだったが、ほんの少し安らいだ。

 

しかしほとんど寝て過ごしていたから体力がなかったので、

日々続けるうちに疲れもたまった。

それでもなにもしない苦痛のほうが非常に大きく、

追いたてられるように走った。

 

ほかにも、思考が不安や恐怖を引き起こし、

落ち込みを誘因することがわかっていたので、

どうすればそういう思考を止めることができるか試行錯誤した。

 

 

つづく